「POSデータと同様に位置づけています」〜大手コーヒーメーカーが挑む越境ECの在庫最適化へのデータ活用術

味の素AGF株式会社

海外販売推進部 販売グループ 織田 菜々子さま
導入のきっかけ
・中国ECモールにおける自社商品の流通状態の把握に課題
・中国のEC内のトレンド把握が困難だった
・データの精緻さが決め手
活用方法
・POSデータと同様に位置づけ、販売戦略の立案に活用
・中国の消費者の傾向を把握
導入後の効果
・生産・販売計画の適正化と改善を実現
・競合他社との比較評価、ポジション把握
・EC運営上の課題へのアプローチの早期化

味の素AGF株式会社について

味の素AGF株式会社は、主にコーヒーをはじめとする嗜好飲料とギフトを扱う食品メーカーです。同社は中国市場に対して、越境EC販売に取り組んでおり、中国ECデータサービス「Nint China データソリューション(中国語名:情報通)」の導入の背景、活用について伺いました。

中国EC内の流通把握、トレンド把握に課題があった

──「Nint China データソリューション」を導入する前はどのような課題を抱えていましたか?

弊社は、中国の主要ECプラットフォーム「天猫」「京東」などで越境ECを中心に販売をしておりますが、旗艦店以外でも、さまざまな販売ルートで自社の商品が流通しており、流通状況の把握が非常に困難でした。また中国EC市場は変化のスピードが著しく、新興ブランドの台頭などトレンドの把握に課題がありました。

──導入した理由を教えてください。

自社商品とカテゴリ全体の流通規模を網羅的に把握できるからです。「Nint China データソリューション」は、旗艦店のみならず、ECプラットフォーム上の販売実績や販売価格をデイリー単位で捉えることや中国市場における消費者行動と競合動向を正確に把握することも可能です。中国のEC市場は急速に変化しており、現地のトレンドや需要をリアルタイムで把握することが必要不可欠でした。

POSデータと同様に位置づけ、流通網をリアルタイム把握。

──「Nint China データソリューション」をどのように活用されていますか?

いわゆるPOSデータと同様のものとして位置づけ、販売データを解析し社内の月次報告や販売戦略の検討・レビュー、また得意先商談資料としても活用しています。レビュー分析データについては、自社商品への消費者の評価の確認、競合他社との比較評価、ポジション把握の参考にしています。

──データ活用により貴社のEC運営にどのような変化がありましたか?

輸出販売は日本国内での出荷から通関、現地在庫化、そして販売とリードタイムがかかる上、当社の販路は多岐にわたり複雑化している中、流通在庫の管理と適切な供給計画の立案に課題がありました。「Nint China データソリューション」を活用し商品販売のトレンド、流通網をリアルタイムで把握することで、生産・販売計画の適正化、改善に役立てています。

中国の生活者の好みを把握。定量データに基づいた商品開発が可能に

──「Nint China データソリューション」を活用した気づきや驚きなどあれば教えてください。

レビュー分析では、自社商品に対する中国の消費者の評価を定量的に把握できる点が非常に参考になっています。その中で中国の消費者は商品パッケージのデザイン性に対する感度が高いことがわかってきましたので、今後の商品開発に役立てていきたいと考えています。

──具体的に良かったポイントを教えてください。

自社の課題やニーズに合わせ、さまざまな観点から分析が可能な点です。商品の販売数量や件数だけではなく、取り扱い店舗や販売価格などターゲットを絞って分析が出来るので、課題が浮かび上がった際、すぐに状況を確認することが可能になりました。

──今後データを活用して取り組みたいことを教えてください。

「Nint China データソリューション」のデータを活用して中国向け商品の開発に取り組んでいきたいと考えています。市場の動向や販売価格などを定量的に分析しつつ、レビュー分析サービスで消費者の課題をすくい上げ、中国の生活者が「ふぅ」と一息つけるような商品を開発していければと思います。

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