今年の父の日プレゼントは日本酒、焼酎がトレンド!ECモールのお酒市場規模は、前年比99%で横ばい!
父の日が近づいてきておりますが、父の日のプレゼントの準備はお済でしょうか。グーグルトレンドで「父の日 プレゼント」で検索すると、関連トピックにお酒関連の情報がならんでおり、父の日にお酒のプレゼントを検討されている方も多いのではないでしょうか。そこで今回は直近のEC3大モールのお酒市場の動向についてご紹介させていただきます。
【目次】
1. お酒市場の現状と今後の展望
2. お酒市場の平均単価
3. お酒市場のメーカー比較
4. Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングで販売されているお酒の種類や特徴
5. まとめ
1. お酒市場の現状と今後の展望
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングの3モールにおいて、2023年5月時点のNint推計データより、2023年2〜4月のお酒ジャンルは99%で横ばいとなっております。今後の市場規模は、当社のAI分析を踏まえると、横ばいとの結果となりました。各モールを観察するとAmazonの売上は縮小しております。
その要因はサブジャンルの「ビール・発泡酒」の売上が大きく減少していることです。コロナ禍が落ち着きをみせ、外出機会が増加したことが影響していると考えられます。
楽天市場の売上は横ばいとなっております。
その要因はサブジャンルの「ビール・発泡酒」の売上は拡大したものの、「ワイン」の売上が大きく縮小していることです。「ビール・発泡酒」はAmazonとは対象的に売上が拡大しておりましたが、ポイントやクーポンを付与して販促を強化している商品が多く見られました。「ワイン」が縮小していた要因を深堀してみると、「母の日」「父の日」「贈り物」と商品名に入っている商品の売上が減少しておりました。このことから推察すると、今年の「父の日」のプレゼントとしての「ワイン」はトレンドではないと言えそうです。
Yahoo!ショッピングの売上は横ばいとなっております。
サブジャンルの「洋酒」の売上は拡大しているものの、「ビール・発泡酒」「ワイン」の売上が縮小しております。「ビール・発泡酒」「ワイン」の売上が縮小した要因は上述の通りかなと考えられます。
2. お酒市場の平均単価
平均単価は5,033円と前年同時期比で116%へと低単価商品の売上が減少したため増加しております。宅飲みでよく利用されていたと思われる、低単価のビール、発泡酒、ノンアルコールビールの売上が特に減少しておりました。今後の平均単価は、AI分析を踏まえると、上昇傾向との結果となりました。3. お酒市場のメーカー比較
昨年売上シェア1位のウイスキーやビール、ワイン、炭酸飲料など幅広い飲料製品を手がける飲料メーカーA社の売上は111%へと堅調に拡大しております。その要因は楽天市場で売上を大きく拡大したことによるものです。これは上述した通り、楽天市場では他モールと違い「ビール・発泡酒」のジャンルの売上が拡大しており、特にA社が牽引しております。特にA社製品にポイントやクーポンの販促が積極的に行われているところを見ると、A社が積極的にショップに働きかけて販促を仕掛けているのではないかと考えられます。
一番売上を拡大したのもA社となっており、全体的に横ばいの当該市場の中で楽天市場でうまく売上を拡大できたことが勝因となっております。
4. Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングで販売されているお酒の種類や特徴
Amazonの直近のランキング(※2023年5月25日時点)を確認すると、上位にはウイスキー、ビール、発泡酒、第三のビールなどが並んでおります。下位にはビール、発泡酒、ハイボール、チューハイなどがランクインしております。今回注目していた父の日関連の商品がランクインしていないのが特徴的でした。楽天市場はお酒のカテゴリが分かれているので、まずは「ビール・洋酒」の直近のランキングを見ると、ワインが上位に並んでおります。ただし昨年と違い「父の日」や「贈り物」などとの関連はなさそうで、クーポンやポイントを利用して必死に売っている状況のように見えます。ランキング下位のほうには「父の日」に関連した商品が入ってきており、この結果を見るとビールや洋酒は今年の父の日の贈り物のトレンドではないと言えそうです。
続いて「日本酒・焼酎」のランキングを見ると、「父の日」、「ギフト」、「プレゼント」と銘打った焼酎や日本酒の飲み比べセットが上位に並んでおります。今年の父の日のプレゼントのトレンドは日本酒や焼酎なのかなと言えそうです。ランキングの下位には焼酎のボトルや日本酒の一升瓶など自分で飲む用の商品がランクインしております。Amazonとは対象的なランキングの構成になっているので、プレゼントを買うには楽天市場という消費者行動があるのかもしれません。
Yahoo!ショッピングはさらにお酒のランキングが細かく分かれているので、総論を記載させていただくと、父の日関連の商品が上位に入っているのは日本酒になっております。一方でビール、発泡酒、ワイン、洋酒は父の日関連の商品が下位に入ってきておりました。また焼酎の父の日関連の商品も下位に入っていたのが、楽天市場と異なる状況となっておりました。
5. まとめ
コロナ禍が落ち着きをみせ生活パターンが変わる中で、父の日のお酒のプレゼントのトレンドにも変化が現れ、今年は日本酒や焼酎がトレンドとなっておりました。また消費者がプレゼントを買う場所としては楽天市場を選んでいる傾向が見られました。来月の父の日に向けて今後の動向にも注目です。作成者
加藤 洋平(Kato Yohei, ERP Div.カスタマーサクセスUnit)
編集者
Nint Blog 編集長 加藤 洋平(Kato Yohei, ERP Div.カスタマーサクセスUnit)
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