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ECモールの食器・グラス・カトラリー市場規模は、昨年比101%で横ばい!




トピックス
・値上げの影響がありながらも売上が横這い

・Amazonが好調、楽天市場・Yahoo!ショッピングは苦戦

・各メーカーで売上の明暗がわかれる結果


Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングの3モールにおいて、Nint推計データ(2023年2月時点)より、2022年11月~2023年1月の食器・グラス・カトラリージャンルはコロナ特需が落ち着きをみせ横這いとなりました。
当該時期の市場規模は2021年11月~2022年1月と比較して101%で、成長度は横這いとなっています。
今後の売上規模は、推計値を元にした当社のAI分析を踏まえると、3モールにおいて当該ジャンルは、微増傾向との結果となりました。




また、同時期の平均単価は1,936円と前年同時期比で119%と原材料価格の上昇による値上げの影響と高単価商品が好調に推移したことにより、平均単価の上昇が受け入れられています。
平均単価については、推計値を元にした当社のAI分析を踏まえると、3モールにおいて当該ジャンルは、上昇傾向との結果となりました。

当該ジャンルでは、ガラスタンブラーで有名なメーカーA社が、前年同時期比で、キッチン用品・食器のサブジャンルで2桁台のプラス成長を継続しており、その傾向は加速しつつあります。特にA社はジャンル全体の単価上昇307円の内、26円の単価上昇に貢献しており、A社の売上構成比が増えていることから全体の価格上昇に貢献しています。

各モールを観察すると、楽天市場では市場全体で売上を落とし、特に昨年まで首位であった外資ブランドを取り扱うメーカーB社が前年同時期比で、大幅なマイナス成長が続いております。更に昨年までB社の商品を多く販売していたショップa社が、外資ブランドC社の商品をより多く販売したことにより、C社がB社を抜き首位となっております。
コロナによる生活様式の変化もあり、2020年・2021年と同ジャンルは売上を伸ばし続けておりましたが、コロナ特需も落ち着いた2022年は苦戦しております。

Amazonでは市場全体で大きく売上を伸長させております。保温タンブラーで有名なD社が首位をキープしており、2番手との差を広げつつあります。また、3番手争いが激化していることも特徴です。


作成者
丸尾 拓也(Maruo Takuya, SMB Div.カスタマーサクセスUnit)
編集者
Nint Blog 編集長 加藤 洋平(Kato Yohei, ERP Div.カスタマーサクセスUnit)


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