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スクラッチ開発で行うECショップ差別化戦略

#ダブルイレブン #EC #ECデータ
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みなさんこんにちは。Nintの松本です。ECモールへの出展や、これから出展される方の多くは、売上を上げるためにどうしたらよいかという課題を抱えているのではないでしょうか。

売上を構成する要素として、弊社では「品揃え」×「閲覧数」×「転換率」×「単価」が重要だと考えています。今回はこれらの要素の中でも「転換率」に焦点を絞り、競合を差別化するECサイト構築のポイントについてお話しできればと思います。

転換率は自社ページに訪問した消費者の第一印象によって大きく影響を受けます。ページ構成が分かりやすく、購買意欲を掻き立てる構成であれば転換率は上昇しますが、一方でページ構成を失敗してしまうと、どんなに良い商品でも転換率が上昇することは難しいでしょう。本記事をお読みいただき、ショップ運営の参考にしていただければ嬉しいです。

1. はじめに

ECモールで成功を収めるためには、競合他社といかに差別化を図るかが鍵となります。多くの出店者がテンプレートや既存システムを利用している中、唯一無二のオリジナルショップページを構築することは、消費者にとって大変魅力的に映り、他社との差別化の強力な武器となります。魅力的なページ構成を実現するために有効な方法として、スクラッチ開発があります。

2. スクラッチ開発とは?

スクラッチ開発とは、既存のシステムやテンプレートではなく、一からプログラムを組んでECショップを構築する方法です。自由度の高い開発が可能となるため、自社のニーズや顧客の要望に合わせた、理想的なショップを構築することができます。

スクラッチ開発

3. ECモール出店者にとってのスクラッチ開発のメリット

ECモール出店者にとって、テンプレートや既存システムを用いずに構築するスクラッチ開発は、以下のメリットがあります。

3.1 唯一無二のオリジナルショップで差別化

テンプレートや既存システムでは実現できない、個性的なデザインや機能を自由に設計することで、ECモールの中で唯一無二のオリジナルショップを構築できます。消費者に特別な体験を提供し、他店との差別化を図ることで、競争力を高めることができます。

3.2 消費者ニーズに合わせた柔軟な設計

消費者のニーズや行動パターンを分析し、それに合わせた機能やデザインを柔軟に設計できます。消費者にとって使いやすく、満足度の高いショップを構築することで、ロイヤリティを高め、リピーターを獲得することができます。

3.3 将来を見据えた拡張性

将来のビジネス拡大や機能追加にも柔軟に対応できる拡張性の高いシステムを構築できます。変化の激しいEC業界において、迅速に対応できる体制を整えることで、持続的な成長を可能にします。

3.4 長期的なコスト削減

スクラッチでの開発は初期費用がかかるため高額である印象があると思います。しかし、長期的な視点としてランニングコストを抑えることが可能となる場合も多いです。また、既存システムの制約を受けずに自由に機能追加や変更ができるため、追加の開発コストの削減にもつながります。

4. ECモール出店者にとってのスクラッチ開発のデメリット

EC

スクラッチ開発にはメリットもありますが、デメリットも存在します。デメリットと考えられる内容として、以下があります。

4.1 初期費用が高い

テンプレートや既存システムを利用する場合と比べて、初期費用が高くなります。開発パートナーの選定、要件定義、設計、開発、テストなど、さまざまな工程が必要となるため、人件費や時間コストがかかります。

4.2 開発期間が長い

テンプレートや既存システムを利用する場合と比べて、開発期間が長くなります。ゼロから開発するため、綿密な要件定義や設計が必要となり、開発パートナーとのコミュニケーションも密に取る必要があります。

4.3 専門知識や技術が必要

スクラッチ開発には、プログラミングやシステムエンジニアリングなどの専門知識や技術が必要となります。自社内に必要な人材がいない場合は、外部の開発パートナーに依頼する必要があります。

4.4 保守・運用コストが高い

自社専用のシステムを構築するため、保守・運用コストが高くなります。システムの更新や修正、セキュリティ対策などを定期的に行う必要があり、そのための費用がかかります。

4.5 リスクが高い

開発パートナーの選定ミスや要件定義の不備など、さまざまなリスクがあります。開発がうまく進まなかった場合、時間やコストを無駄にする可能性があります。

5. スクラッチ開発を成功させるためのポイント

5.1 明確な目的と目標設定

スクラッチ開発を始める前に、明確な目的と目標を設定することが重要です。

  • なぜスクラッチ開発を行うのか?
  • どんなショップにしたいのか?
  • どんな成果を達成したいのか?

これらの点を明確にすることで、開発の方向性を定め、無駄なコストや時間を削減することができます。

5.2 信頼できる開発パートナー選び

スクラッチ開発は、専門的な知識と技術が必要となるため、信頼できる開発パートナーを選ぶことが重要です。

  • ECモールでの開発経験が豊富なパートナーを選ぶ
  • コミュニケーションがスムーズで、こちらの要望を理解してくれるパートナーを選ぶ
  • 実績や評判の良いパートナーを選ぶ

複数の候補から比較検討し、最適なパートナーを選びましょう。

5.3 綿密なコミュニケーションとテスト

開発中は、開発パートナーと綿密にコミュニケーションを取り、進捗状況を確認する必要があります。

  • 定期的にミーティングを行い、情報共有する
  • 仕様書やデザインを丁寧にレビューする
  • テストを繰り返し、不具合を修正する
  • コミュニケーションを怠ると、思っていた通りのショップが仕上がらない可能性がありますので、こまめにコミュニケーションを取るようにしましょう。

5.4 長期的な視点で運用

スクラッチ開発で構築したショップは、リリース後も継続的に改善していく必要があります。

  • 顧客の反応を分析し、必要に応じて機能を追加や修正する
  • 最新の技術を取り入れ、常に進化し続ける
  • 定期的なメンテナンスを行い、セキュリティ対策を強化する

長期的な視点で運用することで、顧客満足度を維持し、ショップの成長を続けることができます。

6. テスト段階でのデータ検証

スクラッチ開発では、まとまった費用が必要となる分、設計の段階では入念な準備が必要です。テストマーケティングを行うことも大切ですが、データを用いた検証を行うことも有効な手段となります。

EC市場においては、売上好調のサイトページ・構成のノウハウをお手本とすることが、ビジネス成功の近道になると言われています。参考とすべきショップは、ジャンルやショップの傾向によっても異なりますので、ショップページだけでなく、売り上げデータを組み合わせて参考にすべき店舗を探していくことをお勧めしています。

Nint ECommerceでは、楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピングの3大モールのデータを網羅していますので、EC業界で何がどんな時期に売れているのか、どのショップが売上を作っているのかの詳細なデータを確認することが可能です。データを用いた検証に非常に有効です。

弊社では、ECショップ運営の事業者様向けにモールデータを用いた支援を行っております。ご興味のある方は、ぜひ下記リンクよりNint ECommerceを使った無料診断をお問い合わせください。無料トライアルも実施しておりますので、一度ご体験ください。

現在、該当モール内で出店中のショップ様は無料で分析を行っていますので、お気軽にお問い合わせください。

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