公開日： 2024/05/30

楽天のRPP広告とは

こんにちは、Nintの新宮です。

インターネットの普及により、オンラインショッピングは私たちの日常生活に欠かせないものとなりました。日本の主要なECサイト「楽天市場」を利用している方も多いでしょう。この記事では、特に楽天市場で商品の広告を出したい方向けに、楽天のRPP（楽天プロモーションプラットフォーム）広告について説明します。

RPP広告とは
RPP広告の仕組み
他の広告との違い
RPP広告のメリットとデメリット
- メリット
- デメリット
まとめ

RPP広告とは

RPP広告とは、楽天が提供する広告サービスの一つで、楽天市場内の商品表示を優先的に行うためのプラットフォームです。具体的には、楽天市場の検索結果ページや商品ページ、カテゴリページなど、さまざまな場所に広告を表示することができます。この広告を使うことで、自社の商品を多くの消費者にアピールすることができます。商品を何度も目にすることで、商品を認識する機会を増やし、購買行動を喚起させることで、売上アップを図ることが可能です。

RPP広告の仕組み

RPP広告は、クリック課金制（PPC：Pay Per Click）を採用しています。これは、広告が表示されるだけでは料金は発生せず、ユーザーが実際に広告をクリックした時に費用が発生する仕組みです。このため、広告を無駄に表示させることなく、興味を持ったユーザーに対してだけ費用をかけることができます。

具体的な仕組みは以下の通りです：

1、キーワード選定

商品に関連するキーワードを選んで設定します。例えば、自社ショップでスマートフォンケースを販売している場合、「スマートフォンケース」や「iPhoneケース」といったキーワードを設定します。

2、オークション形式の入札

設定したキーワードに対して入札を行います。他の出店者との競争に基づいて、広告表示の順位が決まります。入札額が高いほど上位に表示されやすくなりますが、その分費用もかかります。キーワードの選定と入札は自身で実施する方法以外にも、ショップ全体のRPPスイッチをオンにしてAIに任せる方法があります。

3、広告表示

入札が成功すると、消費者が検索した際に広告が表示されます。例えば、「iPhoneケース」と検索すると、関連する商品広告が検索結果の上部や側部に表示されます。

4、クリック課金

ユーザーが広告をクリックした時点で、キャンペーンの設定に応じた費用が発生します。

他の広告との違い

楽天市場内で利用できる他の広告手段とRPP広告を比較してみましょう。

バナー系広告

楽天スーパーSALEやお買い物マラソン、いちばの日など楽天市場のセールイベント期間中に実施する広告です。イベント期間は、多数の消費者が訪れるため、一度に多数の商品をアピールする良い機会です。RPP広告とは異なり、費用は固定料金が多く、クリック課金制ではありません。

レコメンド広告

レコメンド広告は、消費者の購買履歴や閲覧履歴に基づいて、関心がありそうな商品を表示する広告です。楽天のAI技術を用いて、ユーザーに最適な商品をレコメンドし、表示させます。

RPP広告のメリットとデメリット

メリット

精度の高いターゲティング

キーワードに基づいて広告を掲載するため、関心のあるユーザーに対してピンポイントでアプローチできます。これにより、無駄な広告費を削減し、効果的なプロモーションを実現できます。

予算の管理が容易

クリック課金制のため、予算を設定し、予算内で計画的に広告運用が可能です。日々の広告費の予測も立てやすくなります。

リアルタイムな調整

広告のパフォーマンスをリアルタイムで確認し、必要に応じて設定を変更することができます。効果が低い場合は、即座に修正が可能です。

柔軟性

広告の開始や停止がいつでも可能なため、需要のあるタイミングで効果的にプロモーションを行うことができます。

デメリット

競争が激しい

人気の高いキーワードでは、他の出店者との激しい入札競争が予測されます。これにより、クリック単価が高騰する可能性があります。

無駄なクリック費用

クリックごとに費用が発生するため、意図しないクリックや無駄クリックが増えると、予算を無駄に消耗する可能性があります。

継続的な管理が必要

効果的な運用には、定期的なデータ分析と最適化が不可欠です。これには時間と労力が求められ、外注コストが発生する場合もあります。

まとめ

楽天のRPP広告は、クリック課金制を採用することで、効率的に商品をプロモーションする手段として非常に有効です。適切なキーワード選定や広告文の作成、入札額の調整を行うことで、多くのユーザーにリーチし、売上向上を図ることができます。他の広告手段と比較して、ターゲティングの精度や予算管理のしやすさにおいて優れていますが、競争が激しいというデメリットもあります。

当社では楽天市場に出店中のショップ様、メーカー様向けにモールデータの提供を行っています。競合ショップではどのようなRPP広告を出稿しているのか、確認し分析することで効果的な広告出稿を行うことができます。どの商品で広告出稿を行っているのか、広告出稿を行っていない商品でどのくらいの売上があるのか確認することをおすすめしています。