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観光業期待のGo To トラベルがスタート!EC旅行関連商品の市場動向を分析!

#ECデータ

7月22日からついに始まったGoToトラベルキャンペーンですが、観光業への支援施策として注目されていました。その一方で、実はEC業界の旅行関連市場でもその効果が大きく期待されていました。

今回はGoToトラベルキャンペーンでの効果が期待されていた旅行関連のEC市場について、Nintのデータを見ながら分析したいと思います。

【データ抽出方法】
調査方法:Nint ECommerce
対象モール:楽天市場、Yahoo!ショッピング、Amazon
対象ジャンル:スーツケース・キャリーバッグ、ネックピロー、フットレスト
データ期間:2019年1月から2020年6月

【目次】
▼コロナ禍でスーツケース市場は大打撃
▼ネックピロー市場は昨年比43%に縮小
▼フットレスト市場は回復が困難か
▼まとめ

 

コロナ禍でスーツケース市場は大打撃

楽天市場、Yahoo!ショッピング、Amazonのスーツケース・キャリーバッグの売上は、今年1月は昨年比120%の約14億円と好調な伸びを示していました。しかし、コロナ禍による外出自粛の影響で月を追うごとに売上が大きく落ち込み、4月には昨年対比でわずか16%(2億円弱)まで売上が落ち込んでいます。

6月はキャッシュレス還元の駆け込み需要によるものか、売上が回復の傾向を示しています。

 

ネックピロー市場は昨年比43%に縮小

ネックピローの売上はスーツケース・キャリーバッグの売上ほどではないものの、4月は昨年対比で43%の1,200万円となっており、その後も昨年比で5月は49%、6月は50%の売上となっています。

ネックピローはオフィスでの快眠グッズとしても利用できるだけに、スーツケースほどの打撃はなかったとはいえ、やはり旅行需要自体が減ったことによる大きな打撃を受けています。

 

フットレスト市場は回復が困難か

フットレストは着座時に足を置いて休める商品のため、旅行での移動時はもちろん、デスクワークのアイテムとしても利用可能です。フットレストの売上は3月、4月、5月の昨年比で67%、71%、79%と一定の回復を見せていましたが、6月は46%と大きく落ち込んでしまいました。

フットレストは他の旅行関連商品と同様7-9月に大きく売上が伸びるジャンルなため、6月の落ち込みを払拭したいところです。旅行での切り口でのプロモーションの他にも、「テレワーク」や「自宅内でできるリラックス」等アプローチを変えることで、需要を捉えることが7月以降の売上伸長のきっかけとなるかもしれません。

 

まとめ

ネット通販は新型コロナウイルス(COVID-19)の影響を受けない業界と思われがちです。しかし、旅行関連商品のように商材によっては直接影響を受けている特定の業種があります。

旅行関連商品は今回のGoToキャンペーン実施による効果がどこまであるか定かではありませんが、こうした行政の施策に頼らず、各種情報やECデータの動向に注意を払い、臨機応援に取扱商品や潜在市場をシフトすることが、今後のビジネスで生き残る鍵となりそうですね。

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