キャリア決済導入のメリット・デメリット〜導入方法・事例付〜
近年ネットショッピングでは、手軽に決済できるキャリア決済で購入したいという声が多く、キャリア決済を利用できるECサイトも増加しつつあります。購入者にとってもメリットの大きな決済手段でもあるので、キャリア決済の導入を検討している企業も多数あるのではないでしょうか。
この記事では、キャリア決済の概要やメリット・デメリットについて解説しています。また、キャリア決済の導入方法や費用の目安、主要なキャリア6社の導入事例も紹介しています。新規ユーザーの獲得や売り上げ拡大にもつながる内容なので、ぜひ参考にしてください。
目次
キャリア決済とは
キャリア決済は、携帯電話の各キャリアのIDとパスワード認証を利用して、商品などの購入代金を支払う決済方法のことです。キャリア決済加盟業者のサービスを利用する場合、利用者は、サービス料金や商品代金などを携帯電話料金と合わせて支払うことができます。
6社のキャリア決済サービス
キャリア決済を導入するメリット
では、キャリア決済を導入するメリットを解説していきましょう。
クレジットカードが必要なく、新規ユーザーを取り込める
キャリア決済においては、商品を購入する際に、クレジットカード情報を登録する必要がありません。インターネット上でクレジットカード情報を入力することに不安を感じているユーザーを取り込みやすいのは、キャリア決済の魅力です。
また、学生やクレジットカードを所持していないような若年層を取り込みやすいのも、キャリア決済導入の大きなメリットといってよいでしょう。
決済が簡単で購入のハードルが下がる
キャリア決済におけるユーザーのメリットは、クレジットカードの番号などを入力せず、キャリアの本人認証をするだけですむことです。簡単に利用できるので、ネットショッピングに対する心理的なハードルをさげることになり、売り上げ拡大にもつながるのです。
リアルタイムで入金の通知が届く
クレジットカード支払いの場合、加盟業者のもとに入金通知が届くまでにタイムラグが生じることもあります。しかしキャリア決済で商品代金を支払った場合は、加盟業者のもとに入金通知がリアルタイムで届きます。このリアルタイムの通知によって、在庫管理をスムーズに行うことができ、商品の発送作業なども即座にできます。
代金未回収の心配がない
ネットショッピングのよさは、顔をあわすことなく手軽に買い物ができるという点にありますが、業者側からすれば、商品代金の未回収というリスクがつきまといます。しかしキャリア決済の場合は、処理が正常に行われさえすれば、各キャリアが代金を建て替えて加盟業者に支払うため、代金を必ず回収できる仕組みになっています。
また、購入者への請求作業も必要ないため、業務上の手間が省けるのも大きなメリットです。
個人情報漏洩のリスクが減る
キャリア決済に用いる情報はすべて、ユーザーが各キャリアに事前に登録したものです。各キャリアに登録された氏名や住所などの情報が、漏洩するリスクがないとは、もちろんいえません。しかし、クレジットカードの番号など支払い情報については管理していないため、個人情報が漏洩するリスクが軽減するというのも、キャリア決済ならではのメリットです。
キャリア決済を導入するデメリット
では、キャリア決済を導入するにあたってのデメリットについても見ていきましょう。
クレジットカード決済に比べて手数料が高い
クレジットカード決済と同じく、キャリア決済においても加盟業者は手数料を支払う必要があります。手数料がクレジットカード決済より高めに設定されているというのが、キャリア決済のデメリットのひとつです。手数料は利用金額や商品、サービスなどによって異なるものの、コンテンツに関しての目安は1割ほどです。
各キャリアの審査に通過する必要がある
キャリア決済の導入を考えた場合、キャリアごとの審査を受けなければならないのもデメリットといえるでしょう。あるキャリアでは審査に通過しても、あるキャリアとは契約できないといった事態も起こりえます。キャリア側が求める審査基準は比較的厳しく設定されており、個人事業主やネットショップを開業していない場合には契約できません
利用限度額が低い
キャリア決済におけるもうひとつのデメリットが、利用限度額が低めに設定されているという点です。各キャリアで毎月の利用限度額が定められており、ユーザーの年齢などによって限度額が異なるものの、限度額は基本的に低めです。このため、単価の高い商品を中心に販売しているような場合は、キャリア決済向きではないといえるでしょう。
以下の表にキャリア6社の利用限度額をまとめていますので、参考にしてください。
キャリア決済を導入するメリット
では、キャリア決済を導入するメリットを解説していきましょう。
クレジットカードが必要なく、新規ユーザーを取り込める
キャリア決済においては、商品を購入する際に、クレジットカード情報を登録する必要がありません。インターネット上でクレジットカード情報を入力することに不安を感じているユーザーを取り込みやすいのは、キャリア決済の魅力です。
また、学生やクレジットカードを所持していないような若年層を取り込みやすいのも、キャリア決済導入の大きなメリットといってよいでしょう。
決済が簡単で購入のハードルが下がる
キャリア決済におけるユーザーのメリットは、クレジットカードの番号などを入力せず、キャリアの本人認証をするだけですむことです。簡単に利用できるので、ネットショッピングに対する心理的なハードルをさげることになり、売り上げ拡大にもつながるのです。
リアルタイムで入金の通知が届く
クレジットカード支払いの場合、加盟業者のもとに入金通知が届くまでにタイムラグが生じることもあります。しかしキャリア決済で商品代金を支払った場合は、加盟業者のもとに入金通知がリアルタイムで届きます。このリアルタイムの通知によって、在庫管理をスムーズに行うことができ、商品の発送作業なども即座にできます。
代金未回収の心配がない
ネットショッピングのよさは、顔をあわすことなく手軽に買い物ができるという点にありますが、業者側からすれば、商品代金の未回収というリスクがつきまといます。しかしキャリア決済の場合は、処理が正常に行われさえすれば、各キャリアが代金を建て替えて加盟業者に支払うため、代金を必ず回収できる仕組みになっています。
また、購入者への請求作業も必要ないため、業務上の手間が省けるのも大きなメリットです。
個人情報漏洩のリスクが減る
キャリア決済に用いる情報はすべて、ユーザーが各キャリアに事前に登録したものです。各キャリアに登録された氏名や住所などの情報が、漏洩するリスクがないとは、もちろんいえません。しかし、クレジットカードの番号など支払い情報については管理していないため、個人情報が漏洩するリスクが軽減するというのも、キャリア決済ならではのメリットです。
キャリア決済を導入するデメリット
では、キャリア決済を導入するにあたってのデメリットについても見ていきましょう。
クレジットカード決済に比べて手数料が高い
クレジットカード決済と同じく、キャリア決済においても加盟業者は手数料を支払う必要があります。手数料がクレジットカード決済より高めに設定されているというのが、キャリア決済のデメリットのひとつです。手数料は利用金額や商品、サービスなどによって異なるものの、コンテンツに関しての目安は1割ほどです。
各キャリアの審査に通過する必要がある
キャリア決済の導入を考えた場合、キャリアごとの審査を受けなければならないのもデメリットといえるでしょう。あるキャリアでは審査に通過しても、あるキャリアとは契約できないといった事態も起こりえます。キャリア側が求める審査基準は比較的厳しく設定されており、個人事業主やネットショップを開業していない場合には契約できません。
利用限度額が低い
キャリア決済におけるもうひとつのデメリットが、利用限度額が低めに設定されているという点です。各キャリアで毎月の利用限度額が定められており、ユーザーの年齢などによって限度額が異なるものの、限度額は基本的に低めです。このため、単価の高い商品を中心に販売しているような場合は、キャリア決済向きではないといえるでしょう。
以下の表にキャリア6社の利用限度額をまとめていますので、参考にしてください。
キャリアによってシステムの仕様が異なる
システムの仕様がキャリアごとに異なるというのもデメリットのひとつです。いくつかのキャリア決済を導入する場合は、加盟業者がそれぞれのキャリアのシステムの仕様に対応しなくてはなりません。こうしたシステム構築や管理の手間を軽減するために、決済代行会社を利用することもできます。
キャリア決済の導入に必要な費用はどれくらい?
キャリア決済の導入に必要な費用としては、基本的に「初期費用(導入費用)」「月額固定費用」「1件あたりの決済手数料」です。これらの費用もキャリアごとに異なります。
こうした調査、システム構築、管理などを行う時間がないという場合は、代行してくれる決済代行会社に依頼するという手段もあります。決済代行会社に依頼するメリットは、大手3社のキャリア決済を一括で導入できる、手続き上の負担が軽減する点などです。
決済代行会社に依頼した場合の費用負担の目安は、「システムの導入費用」に1万円から5万円、「システムを利用するための月額固定費用」に数千円から1万円、「処理1件ごとに発生する手数料」が数十円もしくは5%から10%ほどです。
キャリア決済の導入方法
キャリア決済の導入方法としては、各キャリア決済をそれぞれ導入する方法と、決済代行会社に依頼して大手3社のキャリア決済を一括導入する方法とがあります。
ここで、大手キャリア3社についてそれぞれの導入方法を説明します。
「auかんたん決済」の導入方法
1) 利用申込ページから登録フォームに必要事項を登録
2) 名前や所属名称、パスワードなどのマスターアカウントを登録
3) 加盟店情報/サービス情報を新規に申請
4) 各申請書・必要書類を郵送
5) 審査後の結果連絡
6) サービス開始前の検証
7) サービス開始
「ソフトバンクまとめて支払い」の導入方法
1) プロバイダー申請
2) サイト登録
3) IPアドレス、支払先/サービス情報の申請
4) コンテンツチェック申請
5) サービス開始
「d払い/ドコモ払い」の導入方法
1) 加盟店審査申込サイトから申し込み
2) サービス情報などの申請
3) サービス開始前のチェック
4) サービス開始
キャリア決済の導入事例
ここからは、いくつかのキャリア決済導入事例を紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
バニラ・エア株式会社の事例
航空会社で初めてd払いを導入した事例として、バニラ・エア株式会社の事例を紹介していきます。
導入前の課題
国内・国外を問わず、リゾート路線を中心に運航しているバニラ・エアの特徴は、予約の約8割がweb/スマホ向けサイトから行われているところです。搭乗者の半数以上を女性が占め、若年層が多いこともあり、決済手段の拡充についての要望の声が上がっていました。その中でも特に大きな課題が、クレジットカードを所持していないユーザーへのアプローチでした。
導入後の成果
d払いの導入後、d払い経由のクレジットカード払いを利用した高額決済など、ユーザーの囲い込みの効果が見られるようになりました。さらに、dポイントのキャンペーン実施時には最大309%もの決済高を記録し、さまざまな媒体で取り上げられるなど、その波及効果の大きさも注目されました。
SHIBUYA 109 NET SHOP事例
auかんたん決済を導入してユーザビリティの改善につながったというSHIBUYA 109 NET SHOPの事例を紹介します。
導入前の課題
キャリア決済導入前のSHIBUYA 109 NET SHOPの課題は、アクセス数の伸び悩みと、商品在庫の減少にともなう買上率の低下にありました。こうした課題解消に向け、SHIBUYA 109 NET SHOPの80%を占めるスマホユーザーへの対策として導入を検討したのが、auかんたん決済です。
導入後の成果
当初、キャリア決済の利用者は全体の7.8%にとどまっていましたが、その後、毎月順調に利用者数が伸び続け、半年後には13.3%にまで向上しています。決済手段の選択肢を増やしたことで、ユーザビリティと売上の向上にもつながった好事例だといえるでしょう。
まとめ
キャリア決済は若年層の取り込みや確実な代金回収など、さまざまなメリットが見込めます。もし導入時のシステム構築や管理に不安がある場合には、決済代行会社などの利用を検討するのも一案です。