ECモールのモバイルバッテリー・充電器市場規模は、昨年比162%へ拡大
【目次】
1. ECモールのモバイルバッテリー・充電器市場の動向
2. ECモールのモバイルバッテリー・充電器市場の平均単価
3. 成長メーカーの特徴
1. ECモールのモバイルバッテリー・充電器市場の動向
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングの3モールにおいて、2023年4月時点のNint推計データより、2023年1〜3月のモバイルバッテリー・充電器ジャンルは原材料の高騰、円安の影響を受けて拡大トレンドが継続しています。当該時期の市場規模は2022年1〜3月と比較して162%となり、市場が急速に拡大しています。今後の売上規模は、推計値を元にした当社のAI分析を踏まえると、3モールにおいて当該ジャンルは、横ばいとの結果となりました。
2. ECモールのモバイルバッテリー・充電器市場の平均単価
同時期の平均単価は3,108円と前年同時期比で121%へと部材の高騰と円安という理由もあり平均単価の上昇が受け入れられています。平均単価については、推計値を元にした当社のAI分析を踏まえると、3モールにおいて当該ジャンルは横ばいとの結果となりました。3. 成長メーカーの特徴
当該ジャンルでは、デジタル製品の開発・製造・販売を行うA社が、前年同時期比でモバイルバッテリーでジャンルで2桁台のプラス成長を継続しておりますが、その傾向は落ち着きを見せております。特にA社のモバイルバッテリージャンルは、バッテリー・充電器ジャンル全体の単価上昇544円の内、114円の単価上昇に貢献しており、その背景には部材の高騰や円安の影響による商品の値上げがあったことが要因と言えそうです。各モールを観察すると、楽天市場ではA社が流通額で2位以下を引き離しています。その中でも流通額3位のB社は前年同期間で、大幅のプラス成長が続き引き続き成長率で牽引をしています。B社はスマートフォンに直接差し込める軽量で小型なタイプが人気です。
AmazonでもA社が流通額で独走をしています。成長率ではモバイルバッテリーを中心に扱う中国メーカーのC社が大幅なプラス成長が続いています。C社はコンセントに直接差し込める多機能タイプが人気のようです。各モールで成長メーカーの特徴が異なる興味深い結果となっておりました。
作成者
中村 里佳子(Nakamura Rikako, ERP Div.セールスUnit)
編集者
Nint Blog 編集長 加藤 洋平(Kato Yohei, ERP Div.カスタマーサクセスUnit)
関連ジャンルとして、スマートゴン・携帯電話アクセサリージャンルの市場動向については以下の記事からご確認いただけます。
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