ECモールのレディースファッション スカート市場規模は、昨年比107%で堅調に拡大!
トピックス
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングの3モールにおいて、Nint推計データ(2023年1月時点)より、2022年10月~12月のレディースファッション スカートジャンルは外出制限の緩和需要の追い風を受けて拡大トレンドが継続しており、当該時期の市場規模は2021年10〜12月と比較して107%へ成長と市場は堅調に拡大となっています。
ただ、同NintBLOGの既出記事である「コート」、「スウェット」ジャンルは2桁台の成長をしている事を考慮すると、当該ジャンルの伸長率は決して高いとは言えない結果と考えます。
今後の売上規模は、推計値を元にした当社のAI分析を踏まえると、3モールにおいて当該ジャンルは横ばいに推移する結果となりました。
また、同時期の平均単価は4,485円で、前年同期比で124%と、当該ジャンルにおいても原価高騰による価格転嫁の理由もあり平均単価の上昇が見られます。
平均単価については、推計値を元にした当社のAI分析を踏まえると、3モールにおいて当該ジャンルは、上昇との結果となりました。
当該ジャンルでは、楽天市場内で存在感の大きいショップAが、前年同期比で当該ジャンルで2桁台のプラス成長しており、その傾向は22年春夏から一転し加速を見せております。
また上記ショップAは、スカートジャンル全体の単価上昇861円の内、279円の単価上昇に貢献しており、販売単価上昇から全体の価格上昇に貢献しています。
その背景は、前年同期間の上位アイテムはマーメイドスカートが多く見られましたが、本年はTOP10アイテムの内4アイテムが柄物のロングスカートとなり、トレンドアイテムの変化により当該ジャンルの規模自体が拡大した事が考えられます。
各モールを見てみると、
楽天市場ではEC専業であるショップBが当該ジャンルにおいて売上を大幅成長させており、クーポンとSNSを使った外部流入を駆使して1アイテムの売上を向上させる手法をとっています。同NintBLOGの既出記事である「スウェット」ジャンルでも同様の手法で大幅成長に成功したショップがある事から、現在のレディースファッションジャンルにおける1つの勝ち方と考える事ができそうです。
Yahoo!ショッピングは3モールの中で前年同期間の成長率が最も低い結果となっており、レディースファッションジャンルTOP10ショップの内5ショップが当該ジャンルにおいてマイナス成長という結果となりました。楽天市場と同様に上位アイテムを本年と前年同時期で比較して見てみると、Yahoo!ショッピングは本年と前年同期間で大きな変化が見られず、無地のロングスカートが上位を占め新鮮味に欠ける点が成長率鈍化の要因と推察しております。
Amazonにおいては売上構成の高いリテールが2桁台のマイナス成長となっていましたが、ショップDでは当該ジャンルのスクールテイストのアイテムが好調に推移し大幅成長をしており、モール毎の特性を感じた特徴的な結果となっております。
作成者
横山 玄(Yokoyama Gen, ERP Div.カスタマーサクセスUnit)
編集者
Nint Blog 編集長 加藤 洋平(Kato Yohei, ERP Div.カスタマーサクセスUnit)
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