中国EC市場をスピーディーに把握する多角的データ活用法
コクヨ株式会社(国誉商業有限公司:中国)
従業員数: 1001〜1万人未満
・タイムリーな状況把握に課題
・目的に合わせた多様な軸での分析
・主要ECモールのデータ把握でEC全体の市場動向
・的確なアクションプラン・施策立案が可能に
コクヨ株式会社について
コクヨ株式会社は、文房具・オフィス家具・事務機器を製造販売するメーカーです。同社の中国法人である国誉商業(上海)有限公司にて中国ECデータサービス「Nint China データソリューション(中国語名:情報通)」をご活用いただいています。導入の背景、活用について伺いました。
──「Nint China データソリューション」を導入する前はどのような課題を抱えていましたか?
他社の情報ソースから特定のECプラットフォームのデータを取得していましたが、データの解像度が粗いこと、納品スピードが遅くタイムリーな現状把握ができない状態でした。
──導入した理由を教えてください
主要なECプラットフォームのデータが取得でき、EC全体の市場動向が把握できることが一番の理由です。また、プラットフォーム内でのシェアはもちろんですが、ネットとリアルチャネルの市場変化も、事業活動には重要な要素となります。Nint China データソリューションで出力できるEC市場のデータを自社が持つさまざまなデータと組み合わせて、自社の事業活動を俯瞰できればと考え導入しました。
また、目的に合わせてブランド別、店舗別、カテゴリ別、SKU別といった多様な軸で分析が可能である点もポイントでした。
──データの活用により、貴社のEC運営にどのような変化がありましたか?
我々が取得できる一次データ(メーカー出荷売上や直営店の売上など)と組み合わせることで多角的に市場変化の検証ができ、仮説の精度が上がったと感じています。また、想定外の効果として、デジタル教材の動向など、ファイブフォース分析的な部分での気づきも得られることが分かりました。商品や販売の戦略構築の基礎データや、個別商品の動向や新商品の企画にも役立っています。
──「Nint China データソリューション」を活用して具体的に良かったポイントを教えてください。
一番は定点的な市場把握をスピーディーに行える点です。カテゴリ別の自社・競合他社のシェア推移など、数字に変化があった際に、社内の情報と組み合わせることで、その要因を特定でき、次のアクションや施策立案がより的確に行えるようになりました。
あとは、ユーザインタフェースが分かりやすく、欲しいデータにすぐアクセスできる点や、契約しているカテゴリ以外でも個別にデータを納品頂ける点。普段のカテゴリと同じ形式でもらえるので、内容が把握しやすい点など、一見何気ないような「痒い所に手が届く」ところも便利です。
──「Nint China データソリューション」をご検討中の方にアドバイスがありましたらお願いいたします。
実は使いこなすのにコツがいるサービスだと思っています。これは業界特有の販売方法だったりプレーヤーの定義など、クローリングの構造まで理解することで、データの裏にある背景まで把握できより正確なマーケット理解ができると考えています。
提供いただけるデータから受け取る側がさらに一歩踏み込めると、独自の仮説や戦略立案につながるのではないでしょうか。